布マスクは"本当に必要な方からマスクを奪わない"効果がある
1.よい呼びかけ
文科省が「子供のマスクは手作り」を呼びかけているニュースが話題になりました。
産業界も盛り上がりを見せています。
普通のガーゼマスクが平時1,000円でお釣りが来る事を考えれば、この商品は相当高価です。しかし京都西陣系ですから、何やらブランドバリューも価格に乗っていそう。文科省は手作りマスクと言いますが、親御さん達にも時間的余力が無い方もいらっしゃいます。需要はあるでしょう。
2.満を持して登場した布マスクの効果
さて人気急上昇中の布マスク。
医療従事者の中で「ある効果」で概ね布マスク賛成のようです。読み解きましょう。
【医師のぼくが布マスクに賛成な理由】
— しゃちP 🏴☠️⚔🥼#パプリカ手洗い (@ShachikuHibiki) 2020年3月27日
文科省が布マスクを作ろうと言ったとかなんとかで世間は「文部科学省のくせに科学でない」だの「マスクがないんだからしょうがない」だの揉めていますが、ぼく個人として布マスクを作ることに賛成です。
これからその理由を少し説明します。1/n
そして、 ④不織布マスクを使わずに済む 一言で言うとこれに尽きます。 マスクを、病院から、奪わないでください。
正直、厚労省もたぶん布マスクが意味ない事なんて知ってますよ。それでも「子どもの分は布マスク作ってね」と言ってくれたことはぼくは嬉しかった。叩いてる医者はマスクが潤沢にある病院で働いているのかな?ぼくには良くわかりません
お医者さんのツイート。切実な願いです。「ウイルスを防ぐ効果」ではなく、「本来マスクが必要な現場へ、少しでもマスクが行き渡る効果」を期待しています。
次の医療従事者の方、語調が強いですが、まとめると同じ論調。
布マスクに利点があるとしたら、不足しがちな貴重なマスクを不適切使用で消費されるぐらいなら、布マスクでもしてもらったほうがありがたいということだろうか。「薬を与えたがる素人には砂糖玉でも与えさせておけ」*4という逸話に似て、パターナリズム的であまりよい考えではない。適切な情報提供のほうが望ましい。
内科医の筆者さん。結論を出せる状況ではないといいつつ、布マスクの「コロナウイルス予防の観点」からすれば効果は疑わしく、また運用コスト(清潔に保つための洗濯など)を勘案すれば、布マスクの費用対効果は薄いとしています。
但し、貴重なマスクを不適切に消費される位なら、布マスクをさせたほうがよいという考えについては先述のお医者様と同じ意見。
3.考察
私も喘息持ちです。職場や航空機内など乾燥している場所ではマスクによる気管支の保湿が望ましいです。何故なら乾燥すると発作のリスクが高まるからです。「本当にマスクが必要な方」の部類の人間です。不幸ながら。だから不必要にドラッグストアでマスク欲しさに列をなす「健康な方」には怒りを覚えます。
マスクが必要な方に行き渡るよう、私も布マスクを家族と作る事にしています。
最後に。私が子供だった昭和の頃って、ガーゼマスクに黄色い鼻水つけた小学生が走り回っていました。それでも周りは関心を払うことも少なく、それを悪く言う大人も少なかった。良くも悪くも寛容な時代でした。
令和の日本には"寛容さ"が不足しています。
特に昭和生まれの方にその傾向が顕著だなと。
自分達の子供の時代を思い出してください。
咳1つで目くじら立てるのやめませんか?
以上。