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フランス厚生大臣の「イブプロフェンは返って悪化を招く」コメントを分析する

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1.フランスの厚生大臣発表が興味深い

フランスの厚生大臣が「コロナにかかったらイブプロフェンは駄目!」と名言しました。これは興味深い

厚生大臣は、自身のツイッターで、「コロナウイルス:感染者が(イブプロフェンやコルチゾンなどの)抗炎症薬を服用することは、感染を悪化させる要因になる可能性があります。発熱がある場合は、パラセタモール(別名:アセトアミノフェン)を服用してください」「すでに抗炎症薬を服用している場合、または疑わしい場合は、あなたの医師に助言を求めてください」とメッセージを送った。

 これは10年以上前、インフルエンザの時あまりにも頭痛が酷く、手元のボルタレンを飲んで鎮静させたら、今まで経験したことのない激しい悪寒に襲われた私の出番のようです。アセトアミノフェンとイブプロフェンの違いをまとめます。

尚、私はSierのエンジニアで専門家ではないので、これから紹介する情報源はお医者様か薬剤師の意見だけを抽出します。今、一番怖いのは根拠の無い胡散臭い怪情報ですから。

 

2.イブプロフェン

zousantsushin.jp

2.イブプロフェン(ユニプロン,ブルフェンなど) アセトアミノフェンで解熱効果が全くない場合に使用されます.イブプロフェンは欧米でも小児に使用が認められています.しかし,2001年6月,日本小児科学会はインフルエンザの発熱には非ステロイド系解熱剤の使用を控えるように勧告を出しました.インフルエンザの発熱には使用しない方がよいでしょう.

インフルエンザで怖いのは高熱ではなくインフルエンザ脳症だと考えます。特に小児に比較的多く見られる症状で、最悪後遺症を残します。一時期タミフルが疑われていましたが、実はインフルエンザ脳症の初期症状だった、というあれです。一応ここではインフルエンザの発熱にはイブプロフェンを使わないほうがよいとしています。

ja.wikipedia.org

新潟医療センターからも同様のお知らせ。

http://www.niigata-medical.jp/examination/section/pdf/pharmacy_no007.pdf

多くの市販薬がある中で、インフルエンザの時に飲むと危険な成分を含んでいるお薬もあります。 例えば、市販の解熱剤に含まれているアスピリン(アセチルサリチル酸)はインフルエンザにかかった 15 歳未満の子どもに使用すると、インフルエンザ脳症を引き起こす危険性があるとされています。

こちらはアスピリンの成分に警笛を鳴らしています。

www.minatogawaclinic.com

インフルエンザの発熱に対する解熱剤は,第1選択がアセトアミノフェン(アンヒバ・アルピニー坐薬,カロナールなど),第2選択がイブプロフェン(ブルフェンなど)です.これらの解熱剤は安全です.
アスピリン,サリチル酸を含む製剤(市販の成人用バファリン,医家用のバファリン,PL顆粒,幼児用PL顆粒など)は使用しないで下さい.ライ症候群という急性脳症になることがあります.

イブプロフェンは否定しておらず、アスピリンやサリチル酸の否定をしています。これは大事なのでメモしましょう。

また,ジクロフェナク(ボルタレンなど),メフェナム酸(ポンタールなど)はインフルエンザ脳炎・脳症を悪化させる可能性があるので,使用してはいけません.

 

OH!!これは10年前の私ですね。猛省。

あの時は体温は38度くらいあるはずなのに発汗が全然無く激しい悪寒だけが襲ってくる感じです。インフルエンザのときはボルタレン駄目絶対!

3.考察

コロナウイルスは中国の状況を見るに、みやみに病院に行くのも症状を悪化させるだけではなく、周りの他の感冒で抵抗力の在庫に余裕が無い人にもウイルスをばらまくのでNGでしょう。家で暖かくして寝ていた方がベターなのは国が警告する通りでしょう。

そこで必要なのは薬の知識

今、ドラックストアで危ないシーンは、

「熱高いから総合感冒薬をくれー」というとコロナを疑われるから、「(本当は熱があるけど)熱はないけど咳出て頭痛いから風邪薬くれー」嘘を付くパターン

そうなると販売員もアスピリン系の薬をうっかり出すかも知れません。アナタがインフルエンザでもコロナウイルスでも薬飲んでますます症状悪化の可能性がある、ということです。

ゆっくりアセトアミノフェンの薬でも飲んでゆっくり寝ましょう。

 

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