「新型コロナウイルス」の"国民の飽き"を"何者か"が狙っている
1.強力な指導力を発揮するには良い時期
まず、新型コロナウイルス(COVID-19)の病魔と戦っている方々に応援のメッセージを届けさせて頂きます。また、非感染者の皆さんは差別から来る憎悪に身を任せないようにしましょう。憎悪では社会厚生は減る一方です。注意しましょう。
さて本題。新型コロナウイルス(COVID-19)の日本国内の発祥事例から1ヶ月経過しました。
昨日9時のニュースをみていた所、新型コロナウイルス(COVID-19)で尺の60%以上を消化し、残り40%で他のニュース、スポーツ、天気予報を突っ込んできました。これは視聴者に正しく世の中の潮流を伝える役割は果たしていないでしょう。世の中は新型コロナウイルス(COVID-19)中心で回っていると勘違いしているのでしょうか。酷い。
こんなマスコミの姿勢も相まって、そろそろ皆さん新型コロナウイルス(COVID-19)に飽きて来たころじゃないでしょうか。少なくともフラストレーションが募っている事は間違いない。悪いのはどうみてもマスコミの過剰報道なので、読者の皆さんが悪いわけじゃないのです。
今回はエボラ出血熱やSARSの際と異なり、他人事ではなく、自分事として皆さん認識しているはずです。そのへんはご承知おき願います。
2.英国総選挙「倦怠」の活かし方 保守党編
さて、このような国民の「倦怠期」を政治家は見逃しません。
2019年12月のイギリス総選挙の例で紐解きましょう。
イギリスはここ数年毎日のようにEU離脱(ブレクジット)のネタが尽きることがなく、国民もうんざりしていたことでしょう。少なくとも私ならテレビのリモコンを壊してしまうかも知れません。(新型コロナウイルス(COVID-19)はまだ1ヶ月です...)
今回の選挙で労働党はブレグジットの是非を問う国民投票のやり直しを公約に掲げ、離脱派の有権者の目には、それが離脱阻止を狙った裏切り行為に映った。そうした人たちにとって、保守党を率いるボリス・ジョンソン首相の「ブレグジットをやり遂げる」というメッセージが魅力的に聞こえたことは想像に難くない。
英国総選挙は予想外の結果に。ブレクジットは私達が認識するところ「英国を二分する争い」であったはずなのに、保守党は今回議会の過半数を突破しました。
勝因は色々分析されていますが、数年に渡り国を分断して議論されてきたブレクジットにジョンソン首相が「白黒つけるぜ!」というメッセージを発信。結果残留派の切り崩しに成功しました。
つまり英国国民はブレクジットの議論に飽き、うんざりしていた間隙をジョンソン首相率いる保守党に突かれた、ということです。
3.考察
日本も消費税導入の際に、賛成派と反対派の議論が膠着状態に陥り国民がうんざりしていた事がありました。当時の首相である故竹下登氏が議論が膠着した所に「消費税導入」の刀を鞘から払ったのも有名な話です。
世論の膠着を活かし、物事を決定に持っていった良例です。
新型コロナウイルス(COVID-19)は政治的問題ではありませんが、少々膠着状態になりかけています。猛威を奮っているといってもインフルエンザよりもは患者が少なく、風呂上がりのヒートショックより国民を殺めていません。客観視が重要な局面です。
但し日本人は客観視が苦手です。マスコミの報道も一役買っています。
この厄災を利用しようと企てる輩が必ず出てくると考えています。マスクを転売するような小者の話じゃありません。その輩は巧みに本心をベールに包んで私達に近づいてくるでしょう。要注目です。