食料品移動販売車が脚光
現状、コロナ禍が過ぎ去っていない中、皆さんどうお過ごしでしょうか。
拙宅ではECの購入比率がリアル店舗と比べて増えました。
1.ECの弱点
EC市場は順調に伸びている。以下の資料を見ると一目瞭然。国内総消費が伸び悩むどころから落ち込む今日において、順調にリアル店舗の需要をECは侵食している。この勢いは止まらないだろう
但しECにも弱点がある。食料品、特に生鮮食品の分野はECは弱い。EC化率は2.64%。
何故だろうか。
配送側は服飾品や文房具と異なり、複数温度帯(冷蔵、冷凍)での配送要求があるので配送コストが比較的高い事は間違いない。
それ以上に問題なのは消費者側が「それを必要としていない」事。
生鮮ECが発達しない原因はこれではないだろうか。
経産省資料に以下の記述がある。
我が国の小売業界の特徴として、大都市圏はもとより、各地方都市においても生活環境 圏内に小売店が充実している点が挙げられる。
2.隙間を埋めてくる移動スーパー
とくし丸をご存知だろうか。
足腰の不自由な層や、山間で小売店が無い/もしくは閉店して「買物難民」となっている層をターゲットとした小規模食料品移動販売車だ。キーワードは「高齢者」だ。
詳しくは以下の書籍に説明を譲る。
3.考察
ECと食料品移動販売車が 今脚光を浴びる訳はコロナウイルスによる外出制限だ。
SCのような不特定多数の客や定員と触れ合うリスクを嫌う層が多くなった今、配達ボックスを使えば人との接点が無くなるECや、移動販売員と近所の顔なじみとしか接点を持たずに済む移動販売車のメリットはかなりの強みだ。
特にそこまで注目を浴びていない移動販売は、遠出しなくとも必要な食料品を得ることができる点で、対コロナ対策としては有効だ。
アフターコロナの世の中は色々議論されているが、この移動販売車も選択肢の1つとしてみてはいかがだろうか。リアル店舗をお持ちで痛い目にあった飲食業の方は是非。
以上です。