空飛ぶITコンサルタント

中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

パン屋の小さく生きる道 パン屋かわら版(9月30日号)

「パン屋かわら版」はパンが好きな方、パンを作る職人さん向けに、パンのトレンドを情報発信するかわら版です。

 

1.今週のホットワード

毎週パン業界を騒がせるネタをお伝えするこのコーナー。1週間分のパン屋に関するツイートを蓄積し、分析した結果をお送りします
統計の力をお借りて解説する、新しい切り口のコーナーです。

1-1.「パン屋」wordcloud(ワードクラウド) 注目ワード!

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Keyword:「noma」

 

海老名と厚木を彩る情報&Webマガジン「noma」のイベントがランクイン。ルスルエルユニックさんの紹介ページはこちら

 

noma.today

 

1-2.頻出ワード 上位ランキング!

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Keyword:「小金井」

 リツイートが凄いのに店名が分からんです。東小金井の方情報募集中!

2.最近オープンしたパン屋さん

[群馬県赤城山]山のふもとのパン食堂COU屋

片品村から40km近く移動して、赤城山の麓にペンションからカフェ業に業態変換。

元がパン屋さんではないので、イートインのメニューに強みありそう!

www.cou-ya.com

[江東区豊洲]ベルべ豊洲

都会のパン屋で、管理人が都内で一番お世話になっているパン屋。鶏むね肉のボイルとアボカド、トマトが主張するサンドイッチが安くておいしい!500円以上買うとコーヒーか紅茶サービスも、朝のビジネスパーソンにはありがたい。

[鹿児島県姶良市西餅田]ナリパン

朝7:30からオープンしているパン屋さん。あんバターサンドを美味しそうですね。初めて聞いたのですが姶良市はパン激戦区!

3.今週の座布団一枚

しばらくパン屋かわら版をお休みしていたのは、本業多忙だったのもありますが、パン屋の生きる道を少し考えていた為です。

買い物難民を救え―移動スーパーとくし丸の挑戦

買い物難民を救え―移動スーパーとくし丸の挑戦

 

 最近徳島県移動スーパー「とくし丸」の本を読み、その一説が気になりました。

「また新しいラーメン屋できたの?多過ぎ」

一語一句正確ではないですが、このような内容だったかと。正直なところ私もこれには同意見です。パン屋も然り。

パン屋を新規開業するには、私の知るところで初期費用に2,000万程必要です。大体物件費400万、内装費600万、設備投資1,000万といったところです。非常にリスクを伴った一大冒険です。一方飲食店系新規開業法人の5年生存率は10%~40%といったところしょうか。分のいい賭けではありません。

一方SDGsやESG経営が最近トレンドですが、一過性ではないと考えます。これからのビジネスはスモールビジネスが勢いを増すと予想します。

一等地に可愛い店を構えて、花輪の陰には大きな負債を抱えて法人をスタートさせるより、以下の施策を取る事でリスクを最小化できます。

 

・パン屋には向かない僻地に厨房を構える。(物件費Down)

・厨房のみでその場で小売りしない(内装費Down)

・他の独立心旺盛なパン職人と共同で厨房を使う。(ランニングDown)

・設備は中古を使う。(設備投資Down)

・パン職人以外の仕事も兼業する。(人生設計リスクDown)

・移動販売の形をとる。(内装費Down)

 ※とくし丸の本によると移動販売スーパーの初期投資は300万です。

・田舎に積極的に移動販売して広域に顧客を持つ。(飽きられリスクDown)

 

パン屋が一番コントロールできないリスクは「顧客に飽きられる」事だと、かわら版を通じて学びました。中小企業診断士としても同意見で、差別化が極めて難しい業種だからこそ、既存客ではなく新規顧客開拓で活路を見出すのはがこれからのビジネスの一つの解だと思いますよ。

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また広域に顧客を持つことは、顧客の多様性に対応する必要もあります。主にお年寄り向けのパンですね。ハード系は歯が悪くて食べれない人も多い事を念頭に、ソフト系のパンの品ぞろえを拡充する、等です。

 

今週は以上です。