SEO対策はどのようにするのか|SEO対策の「5W1H」論 | 中小企業xSEO #10
ヨシダです。
「5W」が完了し、ここで前半戦終了です。 ここからは「1H」「How」「どのように」を4つの原則に絞って行います。
結論:
1.自社の商材がSEO対策に向いているのかを判断
2.客の理解を第一にしたコンテンツ作り
3.Googleのお作法を守り続けること
4.中長期視点で改善のPDCAサイクルを回す
1.自社の商材がSEO対策に向いているのかを判断
まず御社のホームページがSEOに向いているか、判断しましょう。
御社の商品・サービスが「見込み客自身が、競合と比べて明確に区別できるか」が判断基準です。
向いていない業態例
・大宮駅の美容室
先日アド街ック天国「チャーミングな埼玉」を見ていた時に、大宮駅周辺約90店舗もの美容室があると言われていました。これはSEO的に差別化が難しいと考えます。
美容室の業態が差別化が難しいとは考えていません。技術、雰囲気、接客、価格などパッと思いつくだけでも結構な差別化ポイントがあるのですが、それってホームページで伝えられる内容でしょうか。実際に来店して差別化ポイントを伝えて、一見客を常連客に変化させる方がSEOより楽です。
多分リスティング広告でリーチを増やし、価格が価値観ではない顧客を囲い込む方が良いでしょう。
ここからは仮説ですが、大宮は店舗単体での差別化ではなく、街としての差別化ができているので集客は十分なのかもしれません。「埼玉県で綺麗になりたかったら大宮に」みたいなブランドイメージでT層とF1層を取り込んでいるのでは?
・スマホの液晶修理
スマホの修理、特に液晶修理の業者はSEOが難しい業態と考えます。
技術、時間、値段、品質等でアピールできますが、「出来栄えで差別化できない」ため、価格が目立ってしまう結果になります。
・ドラックストア
札幌の観光地狸小路はインバンド需要の高まりを受け、古くからの土産屋・飲食店・パチンコ屋が姿を消し、ドラックストアチェーンの出店攻勢が止まりません。
小売店ですから、SEO対策はそもそも向いていないんじゃない?とお叱りを受けるかもしれませんが、ここまで過剰に存在するとどのように差別化をしているのか気になります。スケール勝負でしょうか。
向いている業態例
競合と比べて見込み客にアピールできる強みがあること。
・富士フイルムの年賀状
PR事例記事ではありますが、良記事なのでピックアップ!
富士フィルム ECによる年賀状販売の事例です。
差別化出来る強み:
ブランド力「フジカラーの年賀状」
ブランド力で対抗してくる競合は「日本郵便」
差別化ポイント:
日本経済新聞社発行「NIKKEIプラス1」2017年12月9日(土)
富士フイルム「子供が選びそうなキャラクターのデザインが豊富」
ターゲット:
「結婚や子供が生まれて年賀状を再開」する世代。
結果:
Google検索キーワード「年賀状」検索ランキング上位をキープ
従来は予算達成のために、リスティング広告で露出、対応していた。年末になると年賀状関連キーワードの入札コストが上がり、苦労していた。今季は検索ランキング上位をキープした事が要因で、自然検索流入数が172%と伸びたことが主因となり、注文件数を114%増を達成。
SEOのポイント:
今後はさらに、年賀状を出した経験のない若年層にまで需要を広げる、つまり「年賀状を出すことの価値」を伝えて文化を守っていくことも、リーディングカンパニーとしての一つの役目と考えていました。
3年ほど前から地道に「年賀状の由来」など文化を伝えるコンテンツや、年賀状作りに役立つ情報コンテンツの制作に取り組んできたのです。
(富士フイルム e戦略推進室マネージャー 一色 昭典氏)
ヨシダ見解:
この記事、テクニカルなことは1つも書いていません。しっかりと現在の、そして将来の見込み客が求めている情報やサービスを分析して、分析結果を元にコンテンツの強化を行うことで、見込み客が検索エンジンから流入して、売上が上がったという話です。
当たり前の事をしっかりと3年前からコツコツ行ってきた結果ですね。良い事例だと考えます。
以上です。次回は「2.客の理解を第一にしたコンテンツ作り」です。