空飛ぶITコンサルタント

中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

SEO対策は誰にするのか|SEO対策の「5W1H」論 | 中小企業xSEO #7

ヨシダです。

SEO対策の「誰に=Who」経営層担当者認識が食い違いやすいテーマです。

じっくり掘り下げたいと思います。

5W
テーマ
Where
SEO対策はどこに対して実施するのか。
What
SEO対策はをするのか。
Why
SEO対策はなぜやるのか。
Who
SEO対策はに対してやるのか。
When
SEO対策はいつやるのか。

1.誰に対してSEOはやるのか?

御社の情報を検索するお客様に対してです。 御社の強みを伝えたいのはお客様ですよね。検索エンジンではありません。

検索エンジンに対してSEO対策を行う、というマインドが御社にあるとすると、スタートの時点でSEO対策の結果に暗雲が漂います

御社の強みを検索エンジンに説明しても検索エンジンは御社の製品サービスを買ってくれません。 SEO対策で重要なのは中身です。御社の強みお客様、見込客理解して頂くことです。 図ではイチゴ農家がお客様に対してのSEO対策の「目的」と「手段」を表現しました。

f:id:yoshidaagri:20180529102009p:plain

SEOの目的が「御社はお客様に自社製品の良さを伝え理解して欲しい」ですから、SEO対策の「Who」はお客様ですよね。

2.自社の強みを分からない「Who」が、「Who」を見誤る。

SEO対策が上手くいかない理由は、「誰が」のWhoの問題によって「誰に」のWhoを見誤る事と考えます。
 
さて御社のWebマーケティング担当者は、御社がターゲットとする顧客のことを十分に理解しているでしょうか。
くどい書き方をしましたが、ここにズレがあると、SEO対策そのもののベクトルズレていきます。 

f:id:yoshidaagri:20180529102201p:plain

またここからは私感ですが、顧客が見えなくなる近眼状態に担当者が陥ると(というか陥りやすいのですが)、もともとITに強いであろう人材の性質から「誰に」のWhoを「お客様」から「google botくん」にすり替えてしまう恐れがあります。大局から局地へ、あるべき論から技術論への転換です。
理由は「成果がでなくとも私の職責の範囲でやることはやっている」を証明するにはGoogle botくんに対してやれることはやっている」と証明することが楽だからです。
 
ただしこれだと駄目ですね。
 
テクニカルで出来る事は限界があると考えます。いろいろな説はありますがテクニカルなSEOのお作法はそれなりにパターンが見えてきているので、差別化要素になりえません。
2000年頃は<meta keyword>を入れていれば差別化要因にはなりましたが,
現在は「内容>テクニカル」です。
 
外部業者にSEO対策をお願いすることも、SEO対策上危うさを孕んでいるのではないでしょうか。

f:id:yoshidaagri:20180529102225p:plain

内部の人間でも分からない御社の強みを、外部のSEO業者が理解をする、というのは険しい道ではないでしょうか。
外部SEO業者は定量的な成果を御社に約束し実現する為に、SEO対策のwhoを「google botくん」にせざるを得ないと考えます。これだと小手先の対応に終始することになります。
 
但し、外部業者は経験があります。
数多の企業ホームページを見てきている見識は何事にも代えがたいと考えます。良いページと悪いページを見抜く慧眼に対して、コストを払ってアドバイスを用いるのは有用ではないでしょうか。踏まえての社内SEO対策はマルです。
 

3.SEO対策は「Who」を見誤るように出来ている

SEO対策はgoogle botくんの気まぐれ定期的なクローリングやPageRank更新によって効果が出始め、web全体での評判が少しずつ上がり、外部からの参照も増え、更にPageRankに好影響となる良い循環を作る事が1つのマイルストーンです。良い循環の作成には時間がかかります。これだけ見るとやはりgoogle botくんにSEO対策すべきでは?と思えますが、下の絵をご覧ください。

f:id:yoshidaagri:20180529102257p:plain

 
御社のホームページを評価するのはgoogle botくんですが、評価材料を作るのはお客様です。
お客様に与えるベネフィットを、今一度社内で検討してみてはいかがでしょうか?
 
以上です。次回はSEO対策のWhyです。