空飛ぶITコンサルタント

中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

診断士の営業は顔を売ること

孵化していない初年度

中小企業診断士を目指している方には大変恐縮だが、診断士のバッチをスーツにつけていたところで、コネも実績も実力もない状況で仕事を振ってくれる人はいない。 我々が扱うのは会社の経営に直結するものが多い。受験勉強でさんざん勉強したじゃない。 私はその状態を「孵化前の卵」だと思っている。孵化の為に殻の中で力を溜め込む。1年目なんてこんなもんだと思う。 f:id:yoshidaagri:20210926141420p:plain もともとコンサルやっている方は別。鶏が受験しているようなもんだから活躍していて当たり前。

孵化した2年目

2年目は「孵化したばかりのヒヨコ」だと思っている。殻から顔をのぞかせた状態。 この状態でも仕事を振ってくれる人はいない。

この辺から座学の限界を覚えて、実践を積みたい欲望が出てくるのだが、知名度ゼロなので如何せん仕事がない。 f:id:yoshidaagri:20210926141634p:plain 私は、この辺でぐっと我慢して、ひたすら顔を売る活動に終始するのがいいと考える。 まずは同業、異業種の方々に「覚えてもらう」ことをしなければダメだろう。「あの人IT得意そうだから相談するか」のあの人になるべきだ。 私はエンドユーザ(つまり中小企業)への営業なんて「労多くして功少なし」と思ってやらなかった。 同業、異業種共に名を売る活動をすることの方が大事だろう。

また企業内診断士の方は、この辺で焦燥感を覚えてくるころではないか。 せっかく苦労して資格取ったけど、2年経っても何も変わらないじゃないって。 これは答えは簡単、あなたの努力が足りないのか、あなたの努力に会社が追い付いていないか、のどちらかだと思って、前者ならPDCAサイクルを回し改善、後者なら我慢強く続けよう。

頭と尾に殻付きの3年目

運次第だが、この辺できっかけを掴める出会いがある。 カネにならない活動を地道に継続し(これ大事)、諸所いろいろな方面に顔が売れると、思いもよらない引き合いが待っている。 f:id:yoshidaagri:20210926141844p:plain

あとはヒヨコよろしく鶏についていけばよい。実績積めるし、金額以上に成果を出せば評価も上がる。

ここで1つポイントがある。 中小企業診断士って独占業務が無いと嘆いている方も多いが、少し調べてみれば民間コンサルと比べて優遇されていることが分かるだろう。 例えば...中小企業診断士は、クライアントの費用負担ゼロ、行政から日当をもらって経営相談に乗ることができる。

これはクライアントから見ればどう見えるか。費用負担がない以上、期待値は下がる。ダメ元ってやつだ。 一報、最初から手付金を取ったらどうなるか、クライアントに5万円請求。じゃあ5万円以上得をする提案しないと、と構えられてしまう。 ここに、殻付きヒヨコであっても金額以上に成果を出すトリックがある。

以上。