男山酒造「諸事情」が超人気!!
久しぶりです。
少々、COV-19のせいでバタバタした四半期を送っており、ブログの更新が滞りました。
今日は日曜日ですが、朝から会議がありバタつきは収まっておりませんが、次の会議が20時。少々時間があるので筆をとった次第です。
今日は男山酒造「諸事情」の話。
1.ネットでバカ売れの男山「諸事情」
男山酒造は北海道の真ん中近く、旭川市にある酒造メーカー。売上規模は不明ですが、明治神宮に奉献菰樽が展示されているレベルの酒造メーカーと考えれば日本でも中々の酒造メーカーかな、と。
但し、このCOV-19で日本中の酒蔵が厳しいように、この男山酒造も例外ではない。あ、ちなみに「酒蔵が厳しい」と言っていたのは、近所の酒屋さん。
その厳しい経営状況にある男山酒造が7月15日から売り出したのが「諸事情」
現在EC上では品切れ中です。
2.打ち出し方が上手な「諸事情」
「諸事情」には表面のラベルがありません。これが強烈な自己主張につながっている。
裏面には商品開発の経緯。これまた一周回って男らしい。
ラベルの文言を文字起ししたのが以下。
令和2年春の自粛に伴う需要減で出荷できなかった酒をブレンドして数量限定・お値打ち価格で放出します。もちろん品質は「男山」。次の冬も、できるだけ例年に近い量の酒を仕込めるように、がんばります。
しかも普通酒になった経緯が隠し事無しで素晴らしいじゃないですか。
人気のある純米酒を中心にやや酸味のある爽やかな味わいになるようにブレンドしたお酒です。少量ですが、普通酒もブレンドされているため「普通酒」としております。
そして値段。普通酒は激安の550円!!
これは買わない手はないでしょう。
3.考察
「諸事情」はピンチをチャンスに変えるマーケティングの手本になると考えます。
嫌味のない絶妙なジョークが利いているところがポイント。クスッとしながらついつい手を伸ばしてしまう仕組みががそこにはあります。
値段からするに、売れても流通費用でトントン、下手するとは赤字になるような値段設定。それでも精魂込めて作った作品である酒が無駄になるよりも、損しても良いから消費者に届けたいという心意気が伝わってくる所に、応援したくなる訳です。
残念ながら廃業する企業が多い中、このような工夫に工夫を重ねて、苦境を切り抜ける企業を、我々消費者は応援したいですね。これぞOne Team。