「web会議では顔を映さなくてもいいですよね?」この問に在宅勤務の高生産性が集約されている!
1.在宅勤務前日に部下が語った一言
コロナウイルスも流行ってきて、会社の方針として「在宅勤務」か「時差出勤」が必須となった弊社でも、今まで幹部と一部社員しか使ってこなかった「在宅勤務」を、そろそろみんなで使っていこうという機運が高まり、私のいるプロジェクトでも在宅勤務が今週から開始されました。
「在宅勤務」に必須なのがWeb会議システム。弊社はMicrosoft Teamsを使うので、使ったことのない人がリモートワーク中にトラブルにならないように前日に試験をするのがセオリー。ぶっつけ本番のWeb会議で慌てふためく社員を見るのも生産性が悪いので、オンサイトのうちにテストしていた訳です。すると女性社員の一言。
「在宅のweb会議ではビデオを切っていいですよね?(顔を出さなくても良いですよね?)」
へぇ、これはかなり日本社会の問題点をえぐっているな、と思い記事にした次第。
2.在宅勤務で生産性が低くなると考えるのは詭弁
まず在宅勤務を考える上で、生産性が低下することは一笑に付すと私は考えます。
ハーヴァード・ビジネス・スクール「ラムリー財団プログラム」の経営学准教授であるプリトヴィラージ・チョードゥリーは、「サボりに対する懸念があります」と指摘する。管理者たちは、従業員を好き勝手にさせたら一日中ずっと目的もなく過ごし、生産性が下がるのでないかと心配しているのだ。
弊社の在宅勤務を行う社員にはWIREDの記事にあるような輩は存在しない。在宅でサボることが悪なんじゃなくて、リモートで成果を上げない社員が悪なのです。在宅勤務が出来る社員って「自ら問題を率先的に拾いに行けるタイプ」か「押しつぶされるほどタスクを抱えているタイプ」のどちらかが向いている。ここの見極めが重要。え?それでも不安?それなら在宅勤務制度の前に社員の取捨選択を行うべきである。人事がもっと仕事したほうが良い訳です。
生産性を高める理由はおわかりでしょうか。答えは簡単。身支度と通勤とストレスが無いから時間を有効活用でき、生産性が上がるのです。
3.考察
もしこの記事を読んでいるのが独身男性の場合、この辺ピンとこないかもしれません。それ以外の方は、いかに女性が朝の身支度に時間を要しているのかが分かるはず。目覚ましに慌てて起きて、ボサボサの髪の毛のまま食パン加えて走るなんて芸当は現代人には不可能です。身支度不要の在宅ワークなら、その身支度の分、時間を有効活用出来るわけです。早朝業務開始が可能な訳です。
通勤も然り。私は徒歩で1時間弱かけて通勤していて、それは運動不足解消に有効に作用していますが、その1時間が無い分、身支度と同じく早朝業務開始が可能な訳です。
ストレスもそうです。みなさん分かっているじゃないですか、職場はそこに居るだけで疲弊する空間です。ノイズも多いし、空気も汚いし、室温も自分好みにできない。イライラする事ばかりの空間で高生産性を出せっていってもイライラする状態じゃ無理ですよ。
以上です。会社でお行儀よく定時を待っていても、生産的じゃないですよ。
最後に注意点を一つ。よく在宅している社員に会社の代表電話に、客から問い合わせくるのですが、ちゃんと客に連絡先を教えてから在宅しましょう。