空飛ぶITコンサルタント

中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

社会人ピラミッドの底辺が減っている事が問題

今日は雪かき三昧。札幌は20cmの降雪を記録し、神社山の大木も雪化粧。

今日は散文。人不足について考えます。

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この図は少々古い昭和の時代。人口ボーナスがあった日本の高度成長期時代の話。

若くて賃金の低い労働者が増え続ければ、給料が高いベテラン社員を維持できる構造になるのは、このピラミッドから見て取れます。バランスが良い綺麗なピラミッド。比較的年齢の高い労働者を下の世代が支えてきれている構図です。

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現在はどうでしょう。35歳以下の労働人口が減少の一途。企業の労働者平均年齢も40歳という会社も珍しくなく、労働者の高齢化が進んでいます。すると、本来綺麗だったピラミッドもクリスマスツリーのような哀れな形に。この下の土台からはみ出てしまった部分は社会で支えきれない部分。弊害は年功序列の停止どころか昇給の停止。コストカットのための希望退職者の募集等です。45歳希望退職募集の話題が世間を賑わせていますが、この年齢は絶妙な感があります。

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この状況は不景気に弱いぐらつく足場であることも特徴でしょう。本来赤い点線の部分しか支えきれないのですから、新しい産業の育成や、高度技術の民生化などを推進して、この赤点線を大きくする努力を日本は日々模索していますが、さて何処まで進んだでしょうか。

最近「中国の属国」という話題を振りまく本が話題になっていますが、空想では済まされない状況である事は間違いないでしょう。