強者と弱者の違いがWeb戦略に出る
1.コントラストが面白い強者と弱者
オリンピックが延期になりました。その途端某都知事が盛んにメディアに露出し始めたのは7月の都知事選の睨んでの行動に見えます。「オリンピックを成功に導いた都知事」のイメージが打ち出せない以上、「コロナウイルスに断固立ち向かう強い都知事」のイメージビルドに必至です。あくまで私感です。私感。
さて、余談はこの辺、コロナウイルス騒動でバタバタしている世の中、Webでいいじゃないと思う事と、Webでよかった事例を数例紹介します。
2.強者側は旧態依然の手法
大関昇進会見(朝乃山関)
朝乃山関がめでたく大関昇進。貴景勝関の一人大関から、東西に大関がいる番付になるのも取り組みに厚みが増していいことです。が、これこそLive中継できるんじゃないかなと思う事案。
豊田さんの会見
トヨタとNTT、という巨人同士の提携話。これこそWebでの会見でいいじゃないと思う。その発想が出なかった点、提携は旧態依然の関係になる雰囲気がしてなりません。
スマートシティなんだから、会見もスマートにすればアピールになったのに。
3.弱者はWebを積極活用
一方、既にWebを有効に利用、もしくは昔からWebを活用して効果を挙げている事例紹介に移りましょう。
北海道の鈴木知事会見
ランチェスター戦略ではないですが、これぞ弱者の戦略の見本。
北海道は地方なので、会見を必ず中継しているテレビ局の保証がありません。4時から7時までの地域情報ニュースがあるじゃないって?地域情報ニュース番組は親方キー局の全国ニュース流す枠があって、そう簡単にはいきません。ローカル局は絶対に抵抗しているはずだけど、地方の知事の会見なんぞ流せないジレンマがある。
知事が一生懸命説明しても、オールドメディアでは波及効果が限定的。その現状を逆手にとって世界に発信してしまえ、という逆転の発想、見事です。
後から見返せるし、Liveでも見れるから、記者会見にyoutubeはピンズドですね。
口永良部島の警戒
「くちのえらぶじま」です。これもLiveに向いている。ローカル災害ですから、今まさに口永良部島の噴火がどうなっているか確認したい、というニーズが日本全体では少ない。オールドメディアは対応できる訳がありません。こちらもWebによるLive向け。
森さんのオリンピック延期会見
この会見はいいですね。日本の現状の縮図のようなもの。
森さんは鈴木北海道知事と違って強者側なので、別にWebで配信しなくとも良い。ここの弱者は一部のメディア。強者のメディアは自分のメディアとカニバリを起こすようなことはしない。発信力の弱い弱者のメディアが工夫している様が面白い。
但し会場には沢山の報道陣。これは紙媒体、電波媒体、web媒体のメディアがずらり揃い組(と思われます)。但しこんだけ集まったら例のリスクが高まるのではと。
顔色の悪い阿部さんの体調が心配です。
4.考察
ライブも結構Web中継していますが、まだ良さを出せていない感があります。
それってアーティストの問題じゃなくて、我々聴衆側の機材の問題。おそらくヘッドマウントディスプレイがあれば、もっと大迫力のあるライブを家でも楽しめるのでは、と考える次第です。以上。