小学生低学年はショウワノート「ジャポニカ学習帳」をなぜ使うのか(シェアの秘密#1)
ヨシダです。今日は子供の授業参観に行ってきました。
子供の生き生きとした授業の姿を見るのが、親としての授業参観の責務かなと思いつつ、上の「ジャポニカ学習帳」をみんな使っているのが、気になって仕方ないのです。
そのシェアの理由を調査しました。
ジャポニカ圧倒的ですね…小学校が入学式or始業式を迎える4月に向けて急上昇トレンドのグラフ構成です。これは「ブランド力」の強さと考えられます。 これだけで分析するのは強引ですので、Google adwordsのキーワードプランを使って「ジャポニカ学習帳」の検索ボリュームを調べてみましょう。
campusノートと同じぐらいの「月刊平均検索ボリューム」を持っています。競合のcampusやキョウトクとと比べて「学習帳」という検索ワードで検索されているのが特徴ですが、圧倒的なボリューム差ではありません。但し「紙ノートをいちいち検索して調べる消費者が多くない」という仮説を得ました。
[定性分析]:消費者に対するヒアリング分析
仮説1:マス目リードがついているノートが少ないから。
「十字リーダー」とは十字に分ける薄い線が入っているマス目の事です。消費者の話によると、学校から推奨されているとのこと。推奨=商品が備える必要要件になりますが、「十字リーダー」を持つノートの種類は少ないと消費者は話します。
仮説2:小学生低学年に商品を充実させるラインナップの強み
調査方法は:ショウワノートWeb(http://www.showa-note.co.jp/japonica/)から、「学年から検索」で1年生から6年生までクリックして、商品数を取得。
商品数は学習科目が増えていく小学校3年生まで増加傾向ですが、その後は減少傾向になる事がグラフから読み取れます。つまり年齢層のターゲットセグメントは「小学校低学年」という6歳から9歳前後をコアターゲットとして商品戦略を練っている、という証明になりました。
仮説3:長年のブランド戦略
今の親世代が子供の頃、30年位前の「ジャポニカ学習帳」の「ブランド戦略」、覚えている方はいるでしょうか。当時のCM動画をごらんください。
【懐かCM】1980~90年代 SHOWA ショウワノート ジャポニカ学習帳 ~Nostalgic CM of Japan~
答えは「広告露出による品質アピール」です。「水こぼしても大丈夫」「綴じ方の工夫で頑丈!」と品質メッセージを、インパクトのある踊りで視聴者に刷り込みます。いやはや、私も「ジャポニカ学習帳は高品質」と刷り込まれたタイプでしょう。
[結論]:「ジャポニカ学習帳」は「親世代のブランドイメージ」が強み
子供が使う紙のノートは一般的に、子供に選択権はあると考えますが、親に決定権があるのですから「親世代のブランドイメージ」が「ジャポニカ学習帳」購入に強く作用しているのはほぼ間違いないでしょう。昭和時代の「ジャポニカ学習帳」のブランド戦略が今、世代を超えて再び開花しているとは素敵なストーリーです。
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