a big fish in a small pond

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books review 5/100 風の男 白洲次郎

プリンシパルのない日本を読んだ後、この本を取った。

古美術を専門とする作者による、人物評が内容である。

 

内容は大体が時系列に並んでいる。

私のように白州次郎氏が活躍した時代に生を受けていない小者には、

氏の生き様を知る上で、大変整理された内容で好感が持てる中身の印象。

 

氏の先進性がわかる一節がある。

「職場禁煙」「女子職員のお茶汲み廃止」「喫煙したければ外で吸え」「お茶飲みたければ自分で入れろ」

これを1950年代に東北電力東京事務所で行っている。

公的機関で分煙が開始されたのは1966年の三鷹市本庁舎が初を言われている。

尊敬、いや畏敬の念。

 

氏は「プリンシパルは、武士階級が持ち合わせていた」と語る部分がある。

多分に葉隠的な要素があるのだと私は考える。

命よりも名誉を重んじ、後ろ指を指される事を良しとせず、良いと思えば無我夢中といった程だろうか。

私なんぞ自らの、どこか守りに入りかけた生き方を、この本で一蹴された気がして、却って気分爽快になった一冊である。