空飛ぶITコンサルタント

中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

身近にある統計資料(RESAS)でマクロな商圏分析

 ヨシダです。

興味がありダッシュボードツールの調査を行っていました。

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1.ダッシュボードツールとは

飛行機の高度や速度を示すメータの事です。自家用車の速度やエンジンの回転数を示すメータも「ダッシュボード(計器)」です。

 

2.活用事例

最近見たのは、日本で有数のバブル地域北海道ニセコの自治体における、外国人観光客の周遊状況をRESASの「時間別流動人口メッシュ」「外国人メッシュ」をかけ合わせて分析してるニセコ市の活用事例です。

http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170602005/20170602005-5.pdf

結果、問題点「公共交通が貧弱の為、自家用車を持たない外国人富裕層が一部の地域に足止めされている」を導き出しています。

 

3.問題提起から活用の流れ

ニセコ市の場合、問題提起は「ニセコのスキー場には外国人だらけなのに、何故ニセコ市街地に外国人が居ないのか」から来ている。

これを従来型のアンケート調査等人海戦術で対応すると、当然人的コストが嵩む訳です。しかしRESASを使うと以下のようになります。

・問題提起:「何故外国人が市街地にこないのか、恩恵ないぞ」

・分析軸:「外国人が普段どこに滞在しているのか」と「全体の地域の人の流れ」

・分析方法:「外国人メッシュ」「人口流動メッシュ」のクロス分析

・結果:全体で見ると人口は移動しているのに、外国人は一箇所にとどまっている

・仮説:

 交通機関が貧弱

 外国人に使いにくい交通システム

 外国人から見て、市街地に魅力が薄い

 

と導き、精査の結果「交通機関が貧弱」を結論として地域活性化の施策に活かす方針を選択しています。

私も、統計資料の分析軸の引き出しを沢山持つ事が重要だ、と認識している次第です。

 

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ネガティブな合格体験記 第2回目 自堕落モードからの立て直し

ヨシダです。

 

中小企業診断士のネガティブ合格体験記 2回目は2016年11月に、自堕落から受験勉強復帰する話です。

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 (落ちてからの数ヶ月はこんな感じで、世界に色味を感じませんでした。)

 

2016年11月:人との出会い一冊の本と

2016年の一次試験で不合格の事実から、現実逃避し怠け者になった私は、職場で出会いがありました。

人:「税理士試験」を続ける方との出会い

11月から、私の仕事は要件定義から設計開発フェーズに入り、チームが結成されました。その時の協力会社の1人が「ワタシ税理士試験5年受け続けています。いつかは受かるかもと思って続けています」という方。私よりも6、7歳は年上で税理士の受験生としては高齢の分類に入るだろう。強いな、と素直に感じた。私が落ちていった奈落を、何回も這い上がってきたのか...と。

私は言わざるを得なかったのです。

「私も診断士試験受けました。今年落ちましたが、来年また受けようと思っています」

分析:人に目標を宣言することは、目標に強制力が生まれるのは常。例えプロジェクトが終わるまでの縁でしかない協力会社の方との会話であっても、後漢書にある通り。

天知る、地知る、我知る、子知る

本:黒川温泉のドン後藤哲也の「再生の法則」

一次試験を退場してから、まともに読んだ初めての活字本。

黒川温泉のドン後藤哲也の「再生」の法則

黒川温泉のドン後藤哲也の「再生」の法則

 

後藤氏の凄い所は「ディズニーランドは凄い」と言いつつ「湯布院はライバルではない」と言う所。ホスピタリティの要が良く見えている方で、温泉哲学も素晴らしいのだが私が心動いたのは5章の「再生の法則」。

法則2:毎日自分を振り返る。

うまくいかなかった事でスランプに陥っているのは、自分の原点を見失っているから。原点を見失っているから、糸の切れた凧のようにフラフラする。原点が分かっているなら、またそこに戻っていく。

そうか...私は原点を作らないまま、何となく診断士を受験したから戻る場所もなくフラフラしているのか、と痛感。自分は診断士になって何をしたいのかを考える事から、まず始めようと決意を新たにした訳です。

分析:診断士を受験する同期は様々だが、結果決意の固い受験生の方が有利である。社会的に優れた企業に経営理念・ビジョンが必ずあるように、診断士受験生もビジョンがある方が後藤氏が言う原点が生まれる。

しかしビジョンは決まらず...

原因:まだ振り子は「ポジティブ」に戻りきらず

決意は新たにしたものの、映画のヒーローの様にもいかず、凡人のやる事は中々変わらないのを痛感した時期でもあります。正直なところ、まだ「目標」や「ビジョン」のような高尚なモノを自力で作り上げる気力は無かった訳です。結果右往左往は止まりません。

例えば、2016年11月、私はこんな本を読んでいます。 

自ら捨ててしまった勉強習慣をどのように取り戻すか苦悩している様が見て取れます。

風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力 (頼りになるお医者さんシリーズ)

風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力 (頼りになるお医者さんシリーズ)

 

 当時悪化していた蓄膿への不安から、健康こそが受験期間中重要だと考えて購入。

対策:まず健康を立て直そうと「手術」を決意。

「心技体」という言葉があるが、私はまず「体」に不安を持っているため、(鼻が詰まりがちで)勉強に集中出来ないという問題があった。詳細は省くが、2017年3月に蓄膿の手術を受ける事となった。但し私は決して病弱ではなく、ダンベルプレス大好きの筋トレ愛好家です。事実病室で腕立てしていたのは内緒。

次回の予告

自堕落とは別れを告げ12月からは勉強を再開しますが、原点を見つけれ無かった私はロールモデルに救いを求めます。次回はどの辺を記していきます。

 

 

 

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ネガティブな合格体験記 第1回目 他年度生になってからの堕落

ヨシダです。

 

中小企業診断士のネガティブ合格体験記 1回目は2016年1次試験を落ちてからの話です。

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(私の科目合格通知書、これを見てやる気を奮い起こせる人はいるのでしょうか)

2016年8月から10月:自堕落期

2016年の一次試験を300点前半で退場した後、8月から10月の3ヶ月間、診断士の勉強をしていません。 理由は 「一次で退場」という事実を受け止めきれず、精神が現実逃避し怠け者になった為と分析しています。

自堕落期に取った問題行動

問題行動1:忙しさを理由に、何故落ちたのか分析せず

仕事の変わり目で札幌から、東京にベースを移し東京に単身赴任となり、環境変化への対応で手一杯。 仕事の内容も様変わりして、本業のキャッチアップに時間を費やし、時間がなかった為。

分析:東京と札幌を行き来する生活は10年来続けてきて、2016年も5月まで長期出張していた身。慣れているのに、試験失敗の失意から自堕落になった。失意の底から立ち直るきっかけが必要だったが、自分から手を上げる事はせず

問題行動2:また移動中に飲酒する駄目おっさんに化ける

自由に使える東京札幌間の移動時間は「飲酒」に費やす。 しかもウイスキーの小さなボトルをチビチビやりながら、JALの機内コンテンツで「XXのグルメ」を順に見る自堕落スタイル。 隣の人がノートPC開いて仕事をしていても気にしない、触発されない精神状態。「何を忙しく機内で資料作っているのか」とくだを巻く始末。1次試験前までは辞めていた悪癖だったのに不合格を期に再発

分析:完全にいじけている。世の中で活躍している人が眩しくて見ていられない状態。怠け者には立ち直りの為の刺激が必要。

問題行動3:来年再チャレンジするか態度を明確にしなかった。

次の中小企業診断士の1次試験まで1年あり遠すぎる為、何をするかのイメージが湧きにくく、態度を明確にしなかった事実があります。また同じく1次を受けた大学の同期が1次を合格した事から、全く意味もなく他人の行く末を見守っていた。 結果同期は2次も合格。大学の同期から先輩診断士先生に

分析:目的意識が無い人間は弱く、流されやすいという面がそのまま出ている。1次試験を失敗していても2次の勉強をする、という時間の使い方があるが、弱い心の私は己の現実から逃避している為気付かず。

 

自堕落期の反省と対策

反省:2カ年計画は逃げであった。

正直な所、科目合格はがきを見て自分を見つめ直せるハートの強い人は、そもそも1次試験では落ちないだろうな、と仮説を立てます。ハートが強ければ、外圧にも屈せず、勉強過程でPDCAサイクルを回し、一発合格へとたどり着ける事でしょう。

一方ハートというより、覚悟が足りなかった私は、2カ年計画に逃げました。2カ年計画ならば、1年目は科目合格で当たり前であって、私の場合、予定していた3科目が1科目しか受からなかった理由を分析、要素分解して課題化し、来年に活かすべきです。しかし私はそれを冬が到来するまでしなかった。いやできなかったのです。

理由は上記の通り覚悟が不足していたのと共に、診断士を志したのがGW直前という非常に直前期であった事から、主体性も無く2カ年計画に流れたのが原因です。

対策:2カ年計画を取るならば、科目合格後のプランまで立てる事

予備校の1.5年コースに通うのが手っ取り早いと考えます。カリキュラムから、科目合格後の立て直し方まで蓄積ノウハウを活かすことが可能です。

一方独学生は、立て直しが難しいでしょう。励ましてくれる人も身近に無く、今後の予定を示唆してくれる師もおりません。きっかけや出会いが無ければ、一発退場後の独学生はどんどん遅れを取る勉強法だと、受験生はリスクを踏まえていただければ幸いと考えます。

次回の予告

私が11月に立て直し、受験勉強を再開たのは1人の出会いと1冊の本によるものです。次回はどの辺を記していきます。

 

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中小企業診断士の合格体験記について 少し想うこと

ヨシダです。今日は娘のため雪の滑り台を半日作って両腕が痛いです。

1.結論:長く合格体験記を書いてみよう!

今日は合格体験記を、他の合格応援サイトより長く書いてみようと考え、筆を取りました。1人リレー企画「中小企業診断士の合格体験記 詳細編」です。
今日は、そのプロローグです。

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(明治神宮のお守り売り場。最後は神頼みとは都合がいいかも知れませんね...)

2.なぜロングラン体験記?

中小企業診断士を独学で1次2回、2次1回で合格しました(これ私ですが)」のような合格体験記を今まで冗談抜きで200記事は見てきていますが、中には薄ーい記事や、自慢話記事がありがっかりする事があります
これを当ブログでは「内容が無いよう」記事と名付けます。
(但し非常に秀逸な記事も沢山あり、私も多数参考にさせていただきました。悪しからず。)
 

3.「内容が無いよう」合格体験記になる原因

3つ存在すると考えます
・客観的ではない
合格体験記を書くタイミングは、診断士合格者が2次試験合格の番号を確認した直後から始まります。受験支援サイトや予備校でも、合格者の体験記が募集され始めるのも、同じ12月頃です。
この時期の合格者の一定数は高揚感に満ちあふれている事が問題です。
「こんな事をやってうまくいきました!」は至極主観的であり、
なぜこんなことをやったのか、その根拠は何なのか?等、なぜなぜ分析をかけたのか疑問を抱く事があります
合格体験記はフェアな状態で書くべきであり、しっかり掘り下げて、読者に価値ある情報にするべきと私は考えます。
 
・俯瞰的ではない
やはり体験記を書く時期が宜しくないという所に原因が行き着くのですが、
中小企業診断士は早い人だと合格前年9月頃から、遅くとも年明けから勉強を始動させます。合格に至る道はブログ投稿1回に収まる程、単純ではないはずです。
しっかり定量的な分析を行いPDCAサイクルを回して、紆余曲折有りで合格に至るのが診断士試験ではないでしょうか
 
・独自性がない
これは仕方ない部分があるのは承知の上です。受験支援サイトや予備校も「フォーマット」を決めて合格者に体験記を求めるからです。故に合格者の体験記は、中には同じ字数で、同じような内容が並ぶ事もあります。
フォーマット」は編集の効率化観点から仕方ない部分です。更に運営管理では定型化を薦めています。所以に否定はしません。
但し、これは企業経営理論のランチェスター戦略で学ぶ部分ですが、効率化は業界大手、大企業の理論だと私は考えます。平準化は差別化が難しくなり野箆坊です。
 

4.ではどうすれば「内容が有るよう」になるか。

「内容が無いよう」問題点の裏返しです。このブログのような零細・弱小企業にとっての生きる道は、非効率で泥臭い手法こそ王道です。
 
・客観的に書く
なぜなぜ分析をしっかり掘り起こし、情報源を明らかにして体験談を記します。
合格体験記には主観が多いと考えるからです。
・俯瞰的に書く
毎月、当月にどんな教材を使っていたのかを踏まえて記します。幸い、スタディプラスに、2016年12月から緻密に勉強ログを残していましたので、掘り起こします。受験生のPDCAの参考情報になるように、例えば2月の勉強分析は1月に執筆するような形をとります。
(ゲッ...!企画段階で間に合うか怪しい!!)
 
・独自性を出す
 これも零細企業には必須のニッチ思考です。
「私はこんな事で成功しました!」であふれる体験記の逆を行く事にします。
具体的には「私はこんな事で悩みました」や「こんな事で失敗しました」をメインに記していきます。受験生の皆様には、他山の石として、回避すれば、それだけ合格に近づくという内容が理想です。輝かしい施策は他の合格体験記に任せましょう。
 

5.最後に

私が尊敬するのは「未合格体験記」を書く受験生の皆様です。
私は去年1次試験で退場している身で、未合格者であった者です。
しかし去年の私はとても未合格体験記を掛ける精神状態ではなく、他の受験者を呪う勢いの惨めな敗残者でありました。故に不合格体験記で、すぐに客観視出来る受験生を尊敬します。その魂の叫びに、沢山の学びがあります

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アサヒビールグループ診断士の会の挑戦

ヨシダです。
今日は読書レビュー(4冊目/19日経過)
去年の湯島天神の絵馬の写真、すごい量です。流石学問の神様を祀る神社です。
 

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(絵馬掛所が金属製です...相当のプレッシャーに耐えているのでしょう)
 

4.アサヒビールグループ診断士の会の挑戦(著者:アサヒグループ診断士の会)

職業、企業内診断士―アサヒビールグループ診断士の会の挑戦

職業、企業内診断士―アサヒビールグループ診断士の会の挑戦

 

 

[選択理由]:「知識欲求による選択」
・診断士合格確認後、最初に買った本。
企業内診断士としてのロールモデルを欲していた。
 
 
[得た結論]
・企業内診断士会は「有り」。共通項はあればある程、人は親密になれる。
 診断士同士だと1つだが、診断士*社内だと2つ。
 
・新米診断士は元の生業がコンサル業でない限り、すぐ1人で診断活動は難しい
 お尻に殻付きのヒヨコに、社運を託す法人など居ない
 先輩方に指導頂くのがまず先決。
 
・故に新米診断士は協会に入ったり、勉強会に参加したりと「仲間」を探す。
 但し、業務多忙の企業内診断士は、活動の継続に難しさを覚える
 
・解決策の1つとして、同じ組織内にいる診断士との交流目的に、企業内診断士の会に加入、もしくは結成する事がある。自社の会議室ならば、忙しくても月1なら集まれる。それでも無理な企業内診断士は業務調整した方が良い。
 
・本書には、グループ内診断士が集まり、取引先の業務診断やビジネス展開を行う、診断士の協業が描かれている。それが本書で伝えたいメッセージだと捉えた。

 

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