コンテキサー(Contexer)で開く小規模事業者の効率化(後編)
1.論文は中小企業白書に掲載されるモデル事例
2.事例企業の課題
3.中小企業診断士が考える改善シナリオ
4.コンテキサーという高速生産ツールを活用
5.KPIは稼働率。「自律改善プロセス」を回す事で利益改善を目指す。
6.IoTを活用した自律改善プロセス
7.結果、利益率は2ポイントも改善
8.本事例から学ぶこと
コンテキサー(Contexer)で開く小規模事業者の効率化(前編)
ヨシダです。今日はコンテキサー(Contexer)について
一言でいうと、製造業、かつ小規模事業者の業務効率化に寄与するバックオフィスツールです。
今日は前編、概要、メリット、デメリット。
1.コンテキサーとは?
法政大学情報マネジメントデザイン研究所の西岡靖之教授によって開発された情報連携ツール。教授は「ITカイゼン」を提唱し、このツールを開発したそうです。
2.コンテキサーのメリット
一般的な業務アプリと比べて以下の優位性を持つように見えます。
・ノンプログラミングで業務アプリが作成可能
ここが便利です。Excelを使いこなせる程度のITスキルがあれば、コンテキサーのアプリの開発、拡張、運用が可能になります。
・他システムとの連携が用意
本記事冒頭の動画を見ていると出てくるのですが、受注伝票の設計図画像もそのままアプリに登録可能です。Excelでネックになる他システムとの連携も容易。
・データ構造が直感的で拡張が簡単、アウトプットもイケる。
「次世代ツール「コンテキサーV2を用いた業務改善の勧め」より抜粋
3.コンテキサーのデメリット
・販売力
コンテキサーを提供しているのはApstoWebという教授が代表の法人。
どこに頼めば導入手伝ってくれるのか、販売元も多くないです。
・他システムとの情報連携は作り込み必要
これはExcelレベルの技術者では無理な部分。
情報連携をする場合、連携を効率的に業務回す場合、IT技術者が必要ではないでしょうか。
4.前編の総括
コンテキサーは、ITコーディネーターや中小企業診断士が、クライアントの業務改善をする際のITツールとしてここ数年活用しはじめています。製造元の販売力に頼らずとも、彼らに頼めば導入の道筋がつくと考えられますね。興味がある事業者は商工会議所等に相談してみてはいかがでしょうか。
ポチッとお願います!
せっかく身に染み付いた"勉強癖"は活かしましょう
1.技術士は科目別に合格率が異なる
科目
|
平成29年
|
平成28年
|
平成27年
|
平成26年
|
平成25年
|
建設
|
12.8%
(1817/14,248)
|
13.1%
(1786/13648)
|
12.6%
(1623/13635)
|
12.6%
(1580/12553)
|
15.0%
(1834/12218)
|
9.1%
(39/540)
|
12.4%
(64/517)
|
17.6%
(79/449)
|
19.2%
(85/442)
|
25.1%
(118/470)
|
|
経営工学
|
29.2%
(66/226)
|
30.9%
(56/181)
|
25.9%
(52/201)
|
26.5%
(52/196)
|
24.4%
(39/160)
|
2.なら合格率の高いものを選べば良いのか?不利になります。
3.結論:経験してきた分野を受験しましょう
TED * Sapporo「思うは招く」植松電機 植松努のconferenceは秀逸!(Hope invites | Tsutomu Uematsu | TEDxSapporo)
要約:
1.北海道の地方都市でロケットを作る企業
2.お金があったら本を買いなさい
3.小中学校の先生「ロケットみたいな夢見ていないでテスト勉強しなさい」
4.夢ってなんだろうと自問自答
5.特技活かして事業を展開し大成功、その後大失敗
6.児童保護施設のボランティアで、男の子を夢を聞く
7.人は足りないから分かり合える
8.宇宙ならみんな分かり合える
9.自信のつけ方は「やったことがないことをやってみよう」
10.やるべきことは「出来ないことを探す」ではなく「出来ない理由を探す」
よかったらポチッとお願いします!
明治がらくた博覧会(林丈二)
ヨシダです。最近本を借りてきては期限になって返す悪いルーティンになっています。
最近読んだ本は、マーケット本でも経営理論でもなく、この本です。
文面は筆者のエッセイなのですが、挿絵に明治時代の広告や絵があり目に面白いです。
1.明治の広告は面白い
第一印象「文面は時代相応で固い」「挿絵で勝負している」広告が多いですね。
中には発明自体が面白いものもあります。中でも「蜜柑皮剥き器」が秀逸。
家庭に1台あってみなさん使うの?というシロモノ。「婦人小児衆と雖も容易に使用の便ありて」とのうたい文句なので、当時の蜜柑は皮が固かったのかなと想像してしまいます。
2.商標登録が明治時代からあったこと
牽引したのは高橋是清。私の中では大蔵大臣のイメージが強く、日露戦争では金策に奔走した姿が印象的です。高橋是清が初代特許庁長官に任官されたのが32歳だから驚き。
さて商標条例は明治17年に日本で施行され出願受付開始、明治18年に商標「膏薬丸薬」が登録されました。広告にも「専売特許」という文字がよく描かれているので、知財に関するトラブルは多かったんだな、と想像できますね。
3.ビリケンとキューピーが明治生まれのご長寿キャラクターであること
これも知りませんでした。ビリケンさんが明治40年、キューピーさんが明治42年生まれ。両方ともアメリカ生まれで前者が福の神、後者は愛の神だそうです。へぇ。
その後キューピーは中島董商店に大正12年に商標登録され、現在のキユーピー株式会社へとつながります。1998年にキューピー作者ローズ・オニール遺産財団から日本の著作権を譲渡された「日本キューピークラブ」から著作権侵害で訴えられたそうですが、原告の請求は棄却されたそうです。詳しくはこちら。
以上閑話でした。