「就職氷河期世代活躍支援プラン」所感
「長期において無業の状態にある方」「無敵の人」の行いが少々クローズアップされている中、気になる記事を見つけました。
従来、若年層向けに充実していた就労支援を、35歳から44歳の「就職氷河期世代」に向けて拡充していく、ということです。
35歳から44歳、私のことじゃないですか。自覚はあります。
会社を見渡しても私の世代近辺は採用が少なかったのは、今日出社してオフィスを見渡せば一目瞭然です。同世代が少ない。「就労支援」とは別に「油の乗り切った世代」が少ないというのも問題として上がる所ですが、今日は「就労支援」の話。
就労支援は就労させてからが勝負である
「不安定な就労環境のある方」が良く分かる記事が最近話題になっていました。
厚労省が就労支援等で補助金等を検討している以上、制度を制度として割り切って使いに来る業者も一定数いると考えられます。この辺がネックになりそうですね。
制度を良い機会として使ってくれる業者の選定を、地域社会と協働で行っていく事がこのプログラムの成否にかかってきそうです。「制度期間内は雇用、終わったらクビ」これは基本的に避けるべきです。
「ひきこもり」はNGワードにしたほうがよい
常日頃から感じることなのですが、「ひきこもり」という言葉でひとまとめにされる側の立場を思いやってみれば、「ひきこもり」という言葉がどんなに人を傷つけるかが分かるものです。「普通じゃない」というメッセージが在り在りとして、蔑む以外の何者でもありません。
厚労省の資料は「長期において無業の状態にある方」と表現している。事実を訴えている。Factですよね。一方「ひきこもり」ってFuzzyです、「ひきこもり」ってなんだよ。もっとFactに基づいた表現をマスコミ一同心がける必要があるなぁ、と常日頃感じる所です。「ひきこもり」という表現をやめることが支援の第一歩かと。
「就労」をゴールにしないほうがよい
「長期において無業の状態にある方」が必ずしも就労意欲がある方ではないというのも事実でしょう。疾病等にて働くに働けない人、そもそも働きたくない人、様々。
マネジメントでは一人一人の多様性に向き合う必要があるのと同じく、「就職氷河期世代活躍支援プラン」も一人一人と向き合う必要があるのではないでしょうか。難しい。
さて、今日はこの曲で締めくくりたいと思います。