転職時のマルクス経済学の活かし方「副業が転職の近道」
ヨシダです。
今日は久々に中小企業診断士モードで「転職」について語ります。
結論は「副業で自分の力を発揮、他の方にアピールするほうが結果良い転職が出来る」です。
1.転職の動機って何?
一言「現職が嫌だから」でしょう。「現職が好きだから」という理由で転職する酔狂な輩は居ない訳です。 そして「現職が嫌だから」は転職の採用面談で一切語りません。採用面談の方も「重々承知」でしょうから問題はないのです。忖度されます。
転職の動機で問題になるのはどのような理由に基づくのでしょうか。
「ピンチっていうのはね、ひとつのものじゃなくて、いろんなヤッカイ事が 『ダマ』になってやってくる。だからみんな負けちゃうんです。その『ダマ』をひとつずつ解きほぐして、ひとつずつやっつけていけば、ピンチってのは必ず乗り切れる!」(アントニオ猪木:中島らも「恋は底ぢから」より)
— ゼジ (@zezi_st) 2012年2月27日
アントニオ猪木先生も仰るように、転職を志す瞬間、あなたは自らの人生のピンチを迎えています。ピンチになった理由は「ダマ」になっています。つまり転職の理由を自分の中ではっきりと整理しないままに転職に猪突猛進するのは危険です。転職の理由を1つずつ紐解かないと、転職に臨む自分自身が見えていないことになります。やっぱり危険です。
2.「待遇」とは「年収」 + 「福利厚生」の合計
年収とは「基本給」「残業手当」「休日手当」「その他手当」の合計ですね。
この辺の理解を転職前に再チェックしておきましょう。簡単なテストです。
残業単価は@2,000円と考えてください。ボーナスは同じ額が支給されるとします。
問題1:どちらの待遇が良いと思いますか?
Aさん:年収100万円 残業月平均10時間
Bさん:年収120万円 残業月平均20時間
問題2:どちらの待遇が良いと思いますか?
Aさん:年収550万円 残業月平均10時間
Bさん:年収650万円 残業月平均20時間
問題3:どちらの待遇が良いと思いますか?
Aさん:年収550万円 残業月平均20時間
Bさん:年収700万円 残業月平均40時間
問題4:どちらの待遇が良いと思いますか?
Aさん:年収550万円 残業月平均20時間 年間有休取得平均20日
Bさん:年収600万円 残業月平均20時間 年間有休取得平均5日
問題1から4、どうお答えでしょうか?
この問題、すべてAさんと答えらえた人ならば、冷静に物事を見れる人です。
お金を稼ぐときの精神的or肉体的な苦痛、病気になり離脱したときの脅威リスクなど勘定できる人です。
異論受け付けます。コメントどうぞ。
3.マルクス経済学が給料が上がらない理由すべてを物語る
マルクス経済学を少し見ると、給料は決して個人の能力に応じて支給されるわけではないことが理解できるでしょう。
労働力という商品の値段、つまり賃金(月給)とは、
最初の役割として労働者が1か月生活をするために必要なエネルギーになる食べ物を買い、服を買い、家を借りる為、そしてちょっとした息抜きのための元手になります。
そして月給の2つ目の役割として労働者の次の世代の労働者を作る、すなわち家族を養います
3つ目に技術革新に応じる自己教育の資金になります。
生産力を維持し、社会を将来にわたり上手く回していくために必要な労働力を維持することがマルクス経済学の生産論の言わんとするところ。なぜ私も含め皆さんの給料が上がりにくいのかは、マル経を理解することで分かりうるとも佐藤氏は言います。
原材料費は高騰、生産効率化が進むから販売価格が上がりにくい。成長経済でもない。過当競争も進むのに企業は成長を求められる。この場合「規模の経済」実現に向けて合従連衡するか、技術革新の先頭を走る2つの選択肢があるがいずれも困難。ならば人件費抑制しよう、となるのは必然。
転職にマル経を活かすならば、現職より生産性の高い企業に、自らの強みを売り込み、企業と利害一致する場合に転職するとよいわけです。
4.だから副業の道が転職への近道
今日の結論です。他のライバルと同じように転職活動を行うことより、副業や勉強会で自分の力を発揮、他の方にアピールするほうが結果良い転職先が見つかると考えます。
せっかくあなたは不満あれどそれなにり安定している企業に勤務されているなら、明日にでも自分の能力を発揮できる副業に勤しむべきです。
その能力を使ってサービスなり商品を提供し、対価を得る事をテストしてみるのです。その時の心の在り方と向き合い、本当に自分の強みなのか、強みを活かして活動するのが楽しいか分かるはずです。
以上です。