空飛ぶITコンサルタント

中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

自分で診断先を営業開拓して 中小企業診断士登録した話

ヨシダです。
ようやく中小企業診断士の登録要件15ポイントが揃ったのでご報告です。

yoshidaagri.hatenablog.com

1.最後の5ポイントは「自分で営業開拓した法人」で得る

去年の2月、合格直後の実務補習は業務多忙で5日間コースを選んだ時から、
「実務補習は使わない。自力でポイントを得る」と志したのが始まりです。

実務補習は非常に良い試みで、勉強になるところが多く、同期とのつながりも得れます。但し「営業の仕方」「取引先の開拓方法」までは教えてくれません。そこを得たい。

「営業」は独り立ちする時に一番ネックになる部分です。苦労してでも得たいノウハウじゃないですか。

2.「先ず"顔見知り"より始めよ」

古代中国の古典「戦国策」に「先従隗始(先ず隗より始めよ)」があります。
大きな事業や計画を開始する際は、まず身近なところから始めたほうがよい例えです。

見ず知らずの企業にいきなりコンサルテーション?難易度が高いでしょう
いきなりセミナー?コンテンツ無いですねー
まずは面識のある社長をリストアップ、営業先スコープの絞り込みをしながら手探り営業を始めたのは、去年の7月からです。

3.コネ無し営業の手探り間

診断先開拓営業を始めてから3ヶ月位経ち、顔見知りの社長には挨拶や営業を済ませ、営業も行き詰まりを感じていた頃、新規営業も少し試みた時期があります。

営業方法は少し工夫して対応しました。「BtoC」の企業に絞り「サービスを提供する側」ではなく「その店のサービスを受ける側=客」で入ることを徹底。

  1. メガネ屋さんにいってメガネを直しながら、販売促進の悩みを聞く。
  2. 茶店に数回通って知名度向上策についてさり気なくヒアリングする。
  3. パン屋に行っては悩みごとを聞く。

地道な営業活動を仕事帰りに、休日に展開していました。
成果はまだでていませんが、これからも継続してこうと考えています。

4.ヒントは意外なところに転がっている

営業の芽は、日常に転がっていることを理解できたのも収穫です。

本業で事業者が抱える悩みや経営課題をヒアリングする機会に恵まれ、それが営業のヒントになった経験が該当します。

小売業が「インバウンド客増加により支払方法の多様化で悩んでいる」という内容です。これなら他の事業者も同じ悩みを抱えているだろう、と視野が水平に広がる思いでした。

ちょうど消費税増税軽減税率が差し迫ってきた2019年年初、小売業さんはレジの改修、刷新に悩まれている時期です。インバウンド対応QRコード決済の普及により、レジの改修の必要性を感じていた小売業経営者の背中を押す時勢にも恵まれた感があります。

仕事は、努力だけでは成果が出ません。相手がいるものは、相手次第。
努力は風に乗って成果が出るものかもしれません。
頑固一徹では駄目で、風を掴み、努力を風に合わせて少し変えてみる、そんな努力が必要です。

5.念願かなって経営相談に預かることになった今

結果、大学時代にアルバイトしていた酒屋さんに、QRコード決済の基礎からPOSレジ入替の時期、メーカー選定の相談に預かることになりました。現在はメーカ選定まで済み、これからPOSレジ入替に向けての費用総額や、販売代理店の選定の手伝いを続けます。これからもレジ入替までお付き合いさせて頂くことになります。

6.まとめ

「実務補習は使わない。自力でポイントを得る」と無謀にも志してから8ヶ月を要しました。技術者の私にとって、この8ヶ月は先が見えない、スリリングで不安な8ヶ月でした。

同期の診断士は、早い方で去年の4月に中小企業診断士登録を済ませ、世の中に羽ばたいています。多少、焦燥感はありました。

但し私はこの歩みを回り道を自覚しつつも、後悔もしていません。経営者との交渉折衝、新規営業時の場作りなど、他人のコネに頼らず自力で営業開拓した経験は、私のような技術系診断士には貴重な、今後も役に立つ経験です。

 以上。