空飛ぶITコンサルタント

中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

応用情報処理を取った後は中小企業診断士を取るべし~3つの理由と1つの後悔~

 ※本記事の読者は20代から30代前半の「応用情報処理技術者」「システムアーキテクト」合格者向けに発信するものです。

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0.1つの後悔。それは中小企業診断士を取った時の「年齢」

私が応用情報処理技術者に合格したのは27歳の頃です。

その後、ちょっと休憩して28歳、次、IT業界のビジネスパーソンとしてどの資格を目指すか考えた時、私は情報処理技術者試験の最高峰ITストラテジスト山を目指そう!てっぺん目指すぜ!と考え実行した訳です。

当時、IT業界で最も人気のあった資格は「プロジェクトマネージャ」Webの記事も後押ししました。

時は流れて、最高峰に登頂できたのは35歳。過程のシステムアーキテクト山、「プロジェクトマネージャ」山と段階を踏み、3つの資格を取得した時には7年の月日が流れていました

目標を達成して最高峰で周りを見渡すと、「あれ?周りにもっと高い山沢山ある!」と気づいた訳です。つまり28歳当時と35歳時点の視野の違いが、希望とは異なる事態を招いたわけです。

私は2回の受験で中小企業診断士に合格しました。28歳の選択を「中小企業診断士」にしていれば、30歳そこそこで合格していた皮算用....ぐぬぬぬぬnー

なぜ「年齢」を後悔するか。今日はその3点を説明します。

1.若さがそのまま強みになり、診断士ムラで「可愛がられる」 

特に中小企業診断士で20代から30代そこそこの存在であるだけで、診断士ムラでは目立つ存在になります。 診断士1年目はとにかく目立ったもの勝ち。存在自体が目立つ若手はスタートする前から有利です。

診断士で「可愛がられる」ことは、いろいろなキッカケを先輩診断士から貰える可能性が高くなることに繋がりますから 1年でも早く診断士試験の準備をしたほうが良いと思います。

もし読者の皆さんが40代、50代でもご心配なく。誰かより1年早いだけで差別化要素になります。 1年でも早く合格を目指す事が重要です。

2.若いほうが勉強に有利

中小企業診断士の試験は、実務経験があまり物を言わない試験と私は考えます。本業がコンサルです、という方も6年かかったという話も聞きます。

役所勤めしていた妻に言わせれば「診断士試験って公務員試験みたい」と言うように、知識を詰め込み、出題者の出題意図を汲みながら、捻り・引っかけを回避していけば合格が見えてきます。ある程度の柔軟な思考力が必要とされる試験です。

逆に社会で実績のある方が「オレはこうして切り抜けてきた!」「こんなの当たり前だろ!」と持論を振りかざすと不合格がヒタヒタと迫ってきます。出題者の意図に寄り添わないからです。

3.情報処理技術者試験は「情報ムラ」の山に過ぎない。

私はITストラテジストを勉強、得た知識と資格を持って「企業のシステム戦略を立案する立場」になりたいと願い、資格を取りました。

しかし、全然なれません。

資格は目安であって、実力・能力を示すのは経験です。

もし「ITストラテジスト取ったばっかりのA氏」と「X億のシステム構築プロジェクトでPMやっていたB氏」なら、明らかに後者、B氏を私は選択します。

もし実績なくITストラテジストを取得し、「企業のシステム戦略を立案する立場」を担いたいなら、社内のプロジェクトでマネジメントの実績を積み栄達するか、転職してそのポジションを目指すべきでしょう。

ちなみに、実力兼備のITストラテジスト資格者は上記の限りではありません。

なので、20代のうちに中小企業診断士の受験を始めた方が、中高年の受験生より頭が柔軟な分、有利です。 早めにチャレンジするに越したことはありません。

4.最後にメッセージ

先日ファイナンスセミナーを受けた際、講師の方がおっしゃっていました。

「今の自分は、5年前の自分が下した意思決定の結果」 5年後にどうありたいか、そのための意思決定を若い内にする際、先駆者の失敗や後悔を聞き、他山の石として誤った道を進まないようにするのがポイントでしょう。

以上です。5年後の自分を楽しみにして勉強に打ち込みましょう!