ポケモンGoとタイアップしたマクドナルド「おまけはイベント参加券」の吸引力
今週のお題「ゲームの思い出」
ヨシダです。
今日はマクドナルドのポケモンGOイベントを引合いに、仮想世界マーケティングのメリットを紐解きます。
0.今日のポイント
・ハッピーセットを上回る「来店誘引力」。
・ターゲットの「深く広く」を実現。
・「仮想世界」のマーケティングの可能性は「半端ない!」
1.このマーケティングのターゲットなのは?
Pokemon Go!を好む愛好家層です。
「小学校低学年」以上の年齢層をターゲットとしたマーケ施策と考えます。
2.ハッピーセットとうまく棲み分けたターゲット層
さて、皆さんはマクドナルドのマーケティングをどのように意識しているでしょう?
例えばマクドナルドのCMを見ると、「ハッピーセット」のオマケのアピールする内容が映ります。うまく子供が見るアニメの合間に入れてくるので、子供にせがまれて休日マクドナルドに行く羽目になる親御さんも多いことでしょう。一番目立つマーケ施策ですね。
ただ、「ハッピーセット」のターゲットって小学生低学年までのように私には映ります。たまに「ぐでたま」「すみっコぐらし」のように「カワイイ」を好むハイティーンまで訴求しますが、アニメのキャラクターのオマケは、アニメ自体のターゲット年齢層に依存します。
「ハッピーセット」で訴求できないターゲット空白地を埋めてくるのが、今回紹介している「ポケモンGo限定イベント参加券」。ターゲットはほぼ全年齢層。子育て家族だけではなく、単身者や高齢者まで訴求可能。デモグラフィック的には広範囲。
セグメントは「ポケモンGo愛好者」ただそれだけ。
3.「まだポケモンGoやってるの?」は古い考え
今日も御年70歳にみえる方が、自転車にまたがりジムバトルに精を出すのを拝見した時、一時期下火になった「ポケモンGo」熱が巷で再燃している!と確信しました。
一時期下火になった理由
1.流行に乗って普段ゲームをやらない層が、流行と同時に去っていった。
2.出現するポケモンのバリエーション不足の為、飽きた層が去っていった。
3.Androidの低価格スマホだと、ゲームを楽しむのにスペック不足だった。
逆に今、再燃している理由
1.また長く楽しめるイベントやシナリオが増えた。ゲーム性の向上。
2.出現するポケモンのバリエーションが増え、飽きにくくなった。
3.スマホの能力が向上し、ゲームを楽しむのに十分なスペック機種が増えた。
正直3番は気づきませんでした。私の先代スマホはポケモンを快適にプレイするには不十分なスペックの為、食指が進まなかったのは確かです。今iPhone6sですが、快適。
4.「仮想」世界の現実を知るには良いツール
エコノミストの伊藤洋一さんは、レギュラー番組「Round Up WORLD NOW!」で、ポケモンGoをプレイしている理由に「仮想世界を知るため」と語っています。
私も同意です。「ポケモンGo」を通じて仮想世界のマーケが見えてきます。
そして今後のマーケは「仮想」と「現実」の融合がテーマになると仮説します。何故なら「仮想」を使ったイベントには「現実」のイベントと比べ、2つのメリットがあると分析します。
メリット1は人件費を低く抑えられることです。イベント会場を借りての現実世界イベントの場合、運営、警備、会場サポートなど、「人件費」が嵩みます。
PokemonGOのケースだと、イベント会場はマクドナルト店舗です。普通にハンバーガーを食べに来る状態とイコールで、通常運転している店員のリソースを使うことが出来ます。増員配置はほぼ不要です。
メリット2は、場所の制約なく日本中でイベントを同時開催出来ることです。これは凄いです!都会と地方の垣根なんて関係なく、全国に発信できるのは夢のような話。
次回は仮想世界の大規模イベントの実績を少し調査します。