とある洋菓子店の店舗オペレーションへの"気づき"と"改善"
ヨシダです。
町の洋菓子屋さんに、ホワイトデーのプレゼントを子供と一緒に行った時の話です。
数十分の滞在ですが、店舗オペレーションの問題点と施策が浮かんだのでメモします。
普段はあまりいかない洋菓子店ですが、土曜日の11時頃来店すると、店内には行列。
店の奥にあるレジから入り口まで連なっているので大行列でしょうか。すごい人気あるなぁ、と関心してホワイトデーのお返し選びに移ります。
「予約がある方は優先します!」という、店員の活気のある声が定期的に聞こえます。
しかし、4点ほど気づきました。
[1.包装待ちの客がレジ前で滞留]
行列すごいなーと思いきや、「レジ付近で包装待ちの客」と「会計待ちの客」との境目にゆとりがあるのが目に付きました。列は長いように見えて、そこまで長くなかったのです。
但し入り口から見ると長蛇の列に見えてしまい、途中で離脱する客も実際いました。
一方、レジの隣にイートインスペースがありますが比較的空いており、行列で混雑している小売スペースとは別世界です。
[2.説明無く味が分からないケーキ]
行列の客の目に飛び込んでくるのがホールケーキ、流石の存在感で子供も釘付けです。
しかし季節のケーキの味が分からないです。下調べしていた私は「ヨーグルト風味」と理解していましたが、名前から味は連想できず、子供は「何の味?」と理解できていません。
POPはありましたが説明書きが無いため、やっぱり味が連想できないですね。
[3.カットケーキが選べない行列の人垣]
結果論ですが、購入したケーキは非常に美味しく、我が家は大満足しました。
しかし、驚いたのは、会計待ちの列がケーキのショーケースの前にひしめいていて、列に並んでいないとショーケースの中身が見えにくいことです
大人の背でも見えない。子供はもちろん「見えないね」と諦め顔。
[4.折角のガラス張り調理場が...]
・調理場をガラス張りにしてみせる工夫がされていて、目に楽しいです。きびきびとケーキを作るパティシエの姿は美しいですね。
しかし店の奥にあり、一番パティシエに興味がある子供には見えにくい作りです。
近くに寄りたいのに、スタッフ専用スペースに踏み入らないと寄れないレイアウトでした。
さっそく改善点を考えてみました。
1.番号札制度を導入、レジ周辺から避けて頂き、レジ周辺の混雑を解消。
番号札を持ったお客さんをイートインスペースに導き、売出し中菓子の試食を出して販促、ついで買いを狙う。
2.POPで適切な商品説明を実施する。新商品と季節品は特に強化する。
3.ショーケースから一歩引いた所にリードを設置。ショーケースを見えやすくする。
4.店舗レイアウト設計で、子供に優しい店作りを心がける。ケーキは大人だけのものじゃありませんよね。
改善点の中で4以外は直ぐに実施できますね。ぜひお願いしまーす!