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中小企業診断士が「AI」「パン」「補助金」について語ります

高崎市「絶メシ」プロジェクトに感動!

ヨシダです。

今日は地方都市のシティプロモーション事例を読んで驚きがありましたのでご紹介。

この事例はすごいですよー

「絶メシ」の意味が「絶品」「絶滅」両方の意味を持たせているのも唸りますが、"事業承継""ブランド価値向上"の両取りができる施策でもあります。すごい。
 
もう1つ。問題意識と対策が分かりやすく説明されている良い記事です。
 
例として、4つの問題と対策を紹介します。
コメントは、マーケティングの理論を当てはめてみました。
 
問題:観光ガイドといったパンフレットを作っても、予算はかかるが読む人がいない
対策:インターネットや携帯で魅力的な情報を流す方法でプロモーションする。
コメント:ランチェスター戦略とブランドメディアの変換。

問題:高崎の観光スポットといっても全国から人が来るほど、凄いものがあるわけでもない
対策:すごい絶品を出すけど、古くて途絶えそうなお店を紹介するローカルグルメで街をPRする。
コメント:競合との差別化。視点の変更。

問題:地方都市にありがちなのが、都会から来た一流のものに価値を見出しやすい
対策:その地域の特色、長く愛されているものがその街の一番の魅力だと気づくべき。
コメント:地方への回帰。持続可能な差別化。

問題:地方都市に住んでいる人が、「うちの街なんか大したことない」と内向きである。
対策:当たり前に昔からあるモノ・コトこそ街の魅力であるということを、思い切った視点から発信する。
コメント:パラダイムシフト


市長自らが「絶メシ」と聞いて理解に苦しむ、と素直に語るところが共感のツボです。高崎市は地方都市と言えども37万の市民を抱える地方の中核。積み重ねてきたプライドもある。そこに「絶メシ!」ですよ!拒否反応はあるでしょう。そこを切り抜けて成功させたことに価値がある事例ではないでしょうか。

 
最後に市長の言葉を紹介。

「先輩たちが長く培ってきた食文化を高崎市のシティプロモーションとして打ち出せたことは、とってもいいことだと思っている。」

 

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