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books review 4/100 新版 雑兵物語

 

戦国時代、活躍した武将の活躍には、必ず雑兵有り。

この本は、司馬遼小説等で伝えられる著名な大名、豪傑、智将は全く登場しない。

代わりに戦力としての、もしくは防具もまともにつけていない荷駄としての雑兵30名が登場する。

その雑兵の言葉を借りながら、戦争のルール、心構えを語り継ぐのがこの本。

 

「皆心を一つにして、槍の穂先を合わせ、拍子を合わせて、敵を槍の上からたたきなされい」「鉄砲でぶっ叩いたら」「二十日鼠で遊んで騒いでいたら、敵襲と間違えて大混乱潰走」「人は右から攻められるとと防ぎにくいもんだ」等、実戦から得た教訓を分かりやすく訳されている。。

また、作者は江戸時代初期の高崎城主 松平信興とされている(諸説あり)。雑兵が「翁から聞いた」と例え話をし、作者が雑兵で例え話をする2重さは、かの荘子に通ずる部分が感じられる。

 

この本は雑兵物語前編後編と、雑兵物語を理解するための図解があり、この図解が心憎いほどの便利である。

江戸においては、太平の世になり戦を知らない武士階級におけるマニュアルとなり、現代においては、歴史に思いをはせる上での、戦場における基礎知識のマニュアルである。