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books review 1/100 幸福の商社 不幸のデパート 僕が3億円の借金地獄で見た景色 水野俊哉

 

起業し、ジェットコースターに乗っているような毎日の中にある作者が、デパ地下で、少ない給料で必死に働く人を見て「不幸のデパート」と評した作者。

その後、運転資金のやり繰りがつかず転落、3億円の催促を日々、家の前で受け続ける罵声を聞きながら、財布には小銭しか入っていない地獄の中の作者。

その間デパ地下で働く人は何も変わらず、客を想って必死に働く。この揶揄が興味深い本。

 

幸福と不幸の捉え方は、金の多寡ではない。

能力とは、客や世の中にどれだけ貢献できるか。

幸せとは、自分の心の中にある。

どこかで耳にした結論に、作者は地獄体験を持って至っている。

 

作者は、会社を立て直したではなく、次の生き方を見つけている。

決してV字回復サクセスストーリーではない。経営者としては未熟だったと自評。

 

幸せとは千差万別だし、その人の環境によっても異なる。

人と争い、上に目指す事には限度がない。その争いの果てに、作者が考える幸せはなかった。

 

争いでボロボロになった後、灰色に見えた街並み。

借金地獄から抜け出した後、急に色鮮やかに綺麗に見えた街並み。

故に、人の幸せとは、心の持ち方次第であり、人から掠め取ったり、財産のあるものが分け与えられるものではない。作者の訴えたい事は、この部分だと私は考える。

 

幸福の商社、不幸のデパート ?僕が3億円の借金地獄で見た景色?

幸福の商社、不幸のデパート ?僕が3億円の借金地獄で見た景色?