ダイナミック型とBA型 イヤホンについて
今回、長らく使っていたPanasonic製の安いイヤホンが断線しかけた事がきっかけで、生まれて初めてBA(バランスド・アーマチュア)型のイヤホン Sony XBA-C10を購入。実売価格3000円付近でBAを実現した、Sonyの低価格帯戦略製品のようです。
特徴はなんといってもBA搭載という点。低価格帯のイヤホンは、基本コストの問題から、旧来のダイナミック型が主流であります。
・ダイナミック型(D型):
ヘッドホンのユニットをそのまま小さくしたもので、構造はほぼ同じです。ただし、ダイナミック型は高音質を請求するとドライバーユニットの大型化が避けられません。
構造上、小型化すると音質が劣化する(だからスピーカーは大きいはず)が、シンプルな作りの為安価に作れる利点もあるといいます。
・バランスド・アーマチュア型(BA型):
専らカナル型イヤホンに使われるドライバーユニットです。 2つの磁石に挟まれたアーマチュア(鉄片)が、コイルに流れる音声信号によって磁化することで振動します。
複雑な構造の為、ダイナミック型に比べ高価になるが、音の再現性が高いとの利点があります。
せっかくなので、私の家にあるダイナミック型のJVC HA-FXD70と比較することにします
Offspring Americana
・ダイナミック型の勝利
Dexterは男性ボーカリストとしては高い声であり、BA型の得意分野なのですが、FXD70がダイナミック型では異例の音響筐体が耳の中にある形式を取っていている為、高音もクリアに再現しており、シンバルとかが脳みその方に「飛んでくる」ような感じです。XBA-C10のシンバルは耳の付近で「鳴っている」だけ。
低音は元々ダイナミック型が優位であり、XBA-C10はお値打ち価格を実現する為、フルレンジのBAユニットである為、素直な音なのですが、派手さが無い感じ。
今後はクラシックやジャズで試してみます。