a big fish in a small pond

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江戸時代の商売事情を読む

日本全国津々浦々、どこの図書館にも新書や文庫の1つはある。
前回借りた、円山公園の梅林碑資料を図書館に返却に行った際、「折角だから」と借りたのが「お江戸の意外な商売事情」という文庫。
本の内容は、江戸時代の職業を食・衣・貸など分野に分けて簡潔に説明する本。江戸時代から「100円均一の店」や「謎解き(つまりWコロン)」などの職業があったという驚きもあったが、一番の驚きは、筆者が職業にまつわる川柳をほぼ必ず紹介していること、詰まるところ江戸っ子は職業1つにしても川柳を詠んでいた、これは良い発見。
例えば、江戸時代の大火の後、庶民の家の竈まで無くなってしまって調理が出来なくなった際に登場した惣菜屋「煮炊屋」のくだりで、復興の為に、地方からやってきた復興のための人足も煮炊屋に集まる為、荒くれ者も中には混じり、煮炊屋は結構ガラが悪かったようである。その煮炊屋に江戸っ子が行く様を読んだ川柳がこれ
煮炊屋に嫁はしぶしぶ後から来
これは秀逸。ガラが悪い煮炊屋に本当は行きたくない嫁さんだけど、家の竈も焼けてなくなって調理できない。仕方なく後から煮炊屋に来て食事する様がありありと浮かんでくる、と著書には記されている。その他沢山のユーモアがある川柳を沢山紹介していて、川柳好きの私には、それだけで価値があった1冊。