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今月の読んだ本 「そうざい料理帖」池波正太郎

私にとっては、もしかすると氏の本領である歴史小説よりも、食の随筆のほうがしっくり来てしまう、と思えてきてしまう困った1冊。

この本は、大正・昭和の味の理解者であり美食家でもある氏が「高級料理はプロの業」とあくまで線を引き、簡単につくれる四季折々の江戸風「そうざい」を提案してくれる内容。

試しに賞味期限切れの生うどんが、我が家の冷蔵庫に眠っていたので、書の秋のそうざい項にある「豚肉のうどんすき」をやってみた。

1.鍋に水を入れ、日本酒を半カップ入れ、煮たす。
2.豚こまを適量を入れ、火が通った後アクなんぞ取らずに生うどんを投入。うどん玉がほぐれる寸前で鍋ごと食卓へ。
3.昆布だし4、しょう油1、みりん1のつけ汁で頂く。


所要時間10分。包丁不要のこのシンプル料理は、三石昆布と豚こまの旨み酒とみりんの風味が素朴ながらもしっかりと主張しあって、氏の言葉を借りれば「まことにうまい」。

そうざい料理帖 巻一 (平凡社ライブラリー)

そうざい料理帖 巻一 (平凡社ライブラリー)