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応用情報技術者試験 合格のコツと使用参考書

今回、ようやく数年間、例えば障害対応明けで勉強どころか睡眠もない状態だったり、出張先で江戸川に住んでいたのに埼玉の久喜で受験させられたり(これはキツかった)、と苦難に満ちた応用情報技術者試験が合格しました。


数回受験してきた私ですが、普段であれば「駄目だこりゃ」の手応えが、今回は「いけるかも」という風に変わりました。変わったのは偶然の要素もありつつも、自分なりに3つの対策を打ったのも効果があったと感じています。

1.応用情報処理は「そんなに難しくない」という意識改革。
私が基本情報処理を合格して、初めて応用情報技術者試験を受験した時は、「ソフトウェア開発技術者」という名の試験であって、統計を見ると合格率は低い年で10.7%(平成17年秋)というシステムアナリストシステムアーキテクト等上位試験と肩を並べる難関資格と捉える事ができるものでした。ずいぶん難しい資格だと当時の私はすっかり萎縮してしまい孫子でいえば、私は戦いの前から負けていたのです

その後、不合格が続き、そもそも試験を申し込んだのに日常業務の忙しさからボイコットする回もあった程です。試験対策する気も起きず、この時点で私が当試験を合格する可能性はゼロ、マイナスマインドが悪循環を引き起こしていました。

しかし、今回数年ぶりに統計情報を見ると、「応用情報処理」と名前が変更になった後、合格率も20%程度まで上昇、対策が難しい午後の記述試験も午後2がカットとなり、また出題傾向も知識詰め込み型から実務経験による回答も可能な型へと変化しているように見え、「試験そのものが「旧一種-ソフ開」の流れから変わったな」という感じがしました。

お、これならば...と自分のメンタルを前向きにする事を試験対策はじめの一歩としました。敵を知り己を知らば百戦危うからずとはよく言うもので、危うさは消えはしなかったものの、確かに私の中で減った事は確かです。

2.まとまった時間を求めるのは贅沢である、ちょっとした時間を見つけて午前対策。
そもそも私は地下鉄で勉強するのは苦手でした。なので10分とか15分程度で1セクション勉強出来るテキストを使って午前の対策をしました。まとまった時間図書館で勉強なんてものは、勤め人にはなかなか出来ないもので、この認識を改めたのが良い方向に出ました。

使ったのはこの参考書です。それでも最初はイヤなもので集中力がない状態が続きました。この手の参考書の一番最初にくる計算問題は人のやる気を削ぎます。少なくとも私はイヤです
ですから計算問題を飛ばして、得意なデータベース周りから読んだりと得意分野を伸ばすアクションを取りました。
大体1ヶ月前から復路のみ実施しました。

3.試験対策は短期集中(1週間)、過去問と模擬試験に集中。
今回はテキストを変えました。何を変えたかというと大きさ。A5サイズの40mmから50mmもある分厚いテキストは机に向かって勉強するには不適切過ぎる!、そう思いませんか?分厚すぎて取扱が不便で、重くてやる気すら削ぐその様は出版社はユーザビリティを考慮していないだろと、合格後にこの記事を書いている時すら怒りが沸く程です。今回はA4サイズで薄くて取り回しに便利な以下のテキストを使用しました。

ちなみに私が使ったのは昔の21年度秋季版ですが、過去問を解くのに今も昔もないですし、「どうせ忙しくて最後までやれない」とタカをくくってやっていたので問題ありません。試験の前週、土日の夜のみ近所のファーストフード店にこもって模擬試験1回、過去問1回を消化しました。(やっぱり最後まで出来なかった)。

最後に、児童生徒学生だった頃に先生に嫌になるほど言われた復習の大事さを今回実感しました。復習ならペンもノートもいらずに、テキストのみでビール片手でも出来ますから楽なものです。

以上です。皆様も頑張ってください。