唯一食品を求めて-北海道美唄市:ハスカップ- その2
ハスカップ編その2です。
突然ですが食材の取材は旬が良いですね。流通量も多いですし、味も栄養も高いですし。
ハスカップはそもそも北海道でしか栽培されておりません。その北海道でも6月から7月までの収穫であり、つまり今が旬。タイミングはここしかないですね。
と、その前に軽くハスカップの勉強をしておきます。
- ハスカップは苫小牧周辺勇払平野の一部に群生しておりました。戦前から、ハスカップは塩漬、砂糖漬、焼酎漬などの保存食として利用されてきており、
- 特にハスカップの塩漬けは梅干の代用品として扱われていたようです。
- 本格的なハスカップ栽培の歴史は北海道立林業試験場が中心となり、ハスカップの増殖・栽培の本格的な試験を昭和48年頃から千歳の農家の転作田に栽植したのが始まり。美唄市でも昭和52年からハスカップ栽培が行われていたようです。
- 昭和50年代ではハスカップ1kgの価格が\3,000〜\4,000と高く、特に有利な転作作物としてとり上げられ、北海道各地で急速に栽培面積が増加したのですが、栽培が普及して生産量が急増した為、果実価格がkg 当たり\1,000前後まで下落したことから栽培熱が冷め、平成3年(1991 年)の169ha をピークに栽培面積が減少し、最近では80ha前後とピーク時の半分までになっているようです。これ致し方無し。需要と供給のバランスが崩れるとあっという間ですね。
- 直近の市場価格は不明ですが、楽天市場でハスカップを探し求めてみると、小売価格は¥2,500〜¥5,000と高価。
- 北海道の生産高No1は美唄市。
- Webで調査すると、美唄市峰延地区にハスカップ狩りが出来る農家さんが集まっている様子。
ハスカップは、その存在事態がマイナーなのかWeb上に資料が殆どないのが難点です。今現在の市場価格も農水省北海道農政事務所の統計資料にも漏れていました。残念。
最近では「スイーツ王国さっぽろ」2009年グランプリにハスカップフロマージュが選ばれ、札幌市内のパティシエさんたちがこの作品をオマージュしたお菓子を世に送り出してくれそうですので、少しは知名度向上に寄与しそうな雰囲気はありますね。
となると市場価格もそれなりに上昇するのですな。ふむ。
ではでは